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正田病院からのお知らせ
院長’S コラム Vol.15 インフルエンザワクチンについて ~ 正しく理解!賢く防ぐ! ~
コラムインフルエンザワクチンについて ~ 正しく理解!賢く防ぐ! ~
みなさんこんにちは。院長の熊野です。
今年もインフルエンザの季節が近づいてきました。毎年この時期になると
「インフルエンザワクチンは打った方がいいの?」
「本当に効果があるの?」
といった疑問を多くの方から聞かれます。
今回は、インフルエンザワクチン接種の効果について、皆さんに正しく理解していただきたい点をお伝えします。
インフルエンザワクチンは完璧ではない。
インフルエンザワクチンは、実は「インフルエンザウイルスに感染することを100%防ぐ」ものではありません。
でも「打っても意味がない」ということはありません。
ワクチンを接種すると、身体の中でインフルエンザウイルスに対する「抗体」が作られます。
この抗体は、もしウイルスが体内に侵入してきたときに、いち早くウイルスを攻撃し、その増殖を抑える役割を果たします。これにより、インフルエンザにかかったとしても、熱や咳といった症状がひどく出る「発症」を抑えたり、肺炎や脳症といった命にかかわる「重症化」を防ぐ効果が期待できるのです。
流行シーズンを乗り切るための備え
インフルエンザワクチンは、自分自身の体を守るだけでなく、周囲の人々を守るためにも重要です。例えば、高齢者や心臓や呼吸器系に疾患をお持ちの方や小さなお子様は、インフルエンザにかかると重症化しやすいリスクを抱えています。ご自身がワクチンを接種して発症・重症化を防ぐことで、ウイルスを周囲に広げてしまうリスクを減らすことができます。特に、医療従事者や介護に携わる方、小さなお子さんの保護者など、ハイリスクな方々と接する機会が多い方は、積極的にワクチンを接種することをお勧めします。
ワクチン接種のタイミングと効果の持続期間
インフルエンザワクチンは、接種してから抗体が作られるまでに約2週間かかります。一般的に流行は12月頃から始まり、1月から2月にピークを迎えることが多いです。このため、10月下旬から11月下旬頃までにワクチン接種を済ませておくのが望ましいとされています。
接種の副反応について
ワクチン接種には副反応がでることがあります。最も多い副反応は、接種した部分の腫れや痛みです。また、発熱、倦怠感、頭痛などの全身性の症状が出ることもありますが、これらも数日中に治まることがほとんどです。
アレルギーのある方や過去にワクチン接種で強い副反応が出たことがある方は、事前に医師にご相談ください。
インフルエンザワクチンは、インフルエンザという病気に立ち向かうための、私たちの強力な武器の一つです。完璧な予防策ではありませんが、発症や重症化を防ぎ、命を守るという非常に重要な役割を担っています。
当院では10月からインフルエンザワクチン接種の予約を受け付けております。LINEでの予約も可能ですので、是非ご利用ください。
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