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院長’S コラム Vol.24 家庭血圧測定のススメ  ~ 診察室では見えない「本当の顔」を知るために ~

家庭血圧測定のススメ  ~ 診察室では見えない「本当の顔」を知るために ~

家庭血圧測定のススメ  ~ 診察室では見えない「本当の顔」を知るために ~みなさんこんにちは。院長の熊野です。

前回の健診結果の活用法に続き、今回は皆様にぜひ習慣にしていただきたい「家庭血圧測定」の大切さについてお話しします。
高血圧は「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」と呼ばれます。自覚症状がほとんどないまま血管を傷つけ、ある日突然、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす原因となります。
そのリスクを未然に防ぐ最強の武器は、実は病院ではなく、皆様のご自宅にある「血圧計」なのです。

なぜ「家での測定」が重要なのか?
病院で測る血圧がすべてだと思っていませんか? 実は、診察室での測定には限界があります。

白衣高血圧: 医師や看護師を前に緊張し、普段より血圧が上がってしまう状態です。
仮面高血圧: 逆に、診察室では正常なのに、職場や家庭では高い状態のことを言います。この状態も心血管疾患のリスクが高いことが分かっています。

私たち医師にとって、高血圧の診断や薬の調整をする際に最も信頼を置いているのは、病院で測った血圧だけではなく、ご自宅などでリラックスした環境で測定された「普段のあなたの血圧」なのです。

◆ 正しく測るための「3つのポイント」
せっかく血圧を測るなら、正しい方法で測定しましょう!

〇 タイミングは「朝」と「晩」
朝: 起床後1時間以内、トイレを済ませ、朝食や薬を飲む前に測る。
晩: 寝る直前、入浴や飲酒から1時間以上空けてから測る。

〇 座って1〜2分安静にする
バタバタと動き回った直後に測っても、それは「運動中の血圧」になってしまいます。椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばして一息ついてから血圧計の測定ボタンを押してください。

〇 数値に一喜一憂しすぎない
血圧は、気温や体調、前日の食事の内容などで常に変動します。一度高い数値が出たからといって、過度に不安になる必要はありません。 大切なのは、「平均的な血圧の傾向」を把握することです。毎日記録をつけることで、「最近少し高めだな」「塩分を控えたら下がってきたな」という自分の身体のリズムが見えてきます。

◆ 医師と一緒に「自分専用の目標」を
家庭血圧の基準値は、診察室(140/90mmHg以上)よりも厳しく、135/85mmHg以上が高血圧とされています。 しかし、目標値は年齢や持病(糖尿病や腎臓病など)などにより、一人ひとり異なります。ご自身で測った記録を血圧手帳などに残し、次回の受診時に見せてください。

血圧計は、あなたと私たち医師をつなぐ大切な記録です。家庭での一行の記録が、大きな病気を防ぐための貴重な手がかりになります。まだお持ちでない方は、この機会にぜひ家庭用血圧計(手首式ではなく、可能であれば上腕式がおすすめ)を生活のパートナーに迎えてみませんか?

皆様が「自分の血圧のプロ」になり、健やかな毎日を過ごせるよう、これからも全力でサポートさせていただきます。

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