定期健康診断等（一次健診）の結果、脳血管や心臓の疾患に関連する異常が認められた場合に、労災保険から「二次健診」及「特定保健指導」を1年度内で1回無料で受診することができる制度です。
　
この制度は、過労死などの原因となる脳・心臓疾患の早期発見と予防を目的としています。

一次健康診断の結果、以下異常所見があると診断された方

(1)血圧検査
(2)血中脂質検査
(3)血糖検査
(4)腹囲の検査またはBMI（肥満度）の測定
※産業医が、就業環境等を総合的に勘案し異常の所見を認めた場合には、産業医等の意見を優先

脳・心臓疾患の症状がない方

一次健康診断またはその他の機会で、医師により脳・心臓疾患の症状を有すると診断された場合、二次健康診断等給付を受けることはできません。

労災保険に加入している方

労災保険は労働者のための保険制度となりますので、労働者が対象となります。
そのため、特別加入者（事業主、法人役員、家族従業員など）は対象外となります。

労災二次健診では、主に脳血管や心臓の状態を詳しく調べるための検査とを行います。

検査内容（脳血管・心臓の状態の把握）

・心臓超音波検査
・頸動脈超音波検査
・血液検査
　空腹時血糖、HbA1ｃ（一次検査で実施の場合は除く）、ＨＤＬコレステロール（善玉）、ＬＤＬコレステロール（悪玉）、中性脂肪　
・微量アルブミン尿検査
　一次検査にて尿蛋白が（±）または（+）の場合に実施

保健指導（脳・心臓疾患の発症の予防を図るための指導）

・生活指導、栄養指導、運動指導

脳血管・心臓疾患の症状、治療中の方

一次健康診断を受診してから3ヶ月経過している方

※原則、一次健診受診後、3ヶ月以内に労災二次健診の受診を申し込む必要があります。

同年度内に給付を受けている方

※無料で受診可能な制度のため、年度内に複数回の受診はできません。

労災保険制度に特別加入している方

※特別加入者（事業主、法人役員、家族従業員など）は対象外となります。

給付請求書類の作成補助

労災二次健康診断の受診には、給付請求書の提出が必要です。
当院では、作成の補助を行い、負担のない受診をサポート致します。詳細は、担当者よりお伝え致します。

産業医サービス

定期健康診断の結果、就労環境、生活環境をヒアリングさせていただき、受診を勧める場合は、意見書の作成を無償で行います。

出張健診

通常の労災二次健診では、登録医療機関へご来院頂き半日ほどかけて実施されます。
そこで、当院では出張健診を行い、お一人様30分程度でご受診いただき、業務と並行して健診の実施を行っております。

健診後のアフターフォロー

ご受診頂いた結果、予防ではなく治療を要する方に関しましては、当院の循環器内科での治療もしくは提携医療機関への紹介状をご用意させていただきます。