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正田病院からのお知らせ
院長’S コラム Vol.27 インフルエンザ感染症とワクチン接種 ~ 自分と大切な家族を守るために ~
インフルエンザ感染症とワクチン接種 ~ 自分と大切な家族を守るために ~
みなさんこんにちは。院長の熊野です。
気候の変わり目とともに、今年も本格的な感染症の季節が近づいてまいりました。実は近年、インフルエンザの流行パターンに変化が見られ、例年よりも早い時期から感染拡大の兆しが確認されるケースが増えています。今年に関してはすでに各地で流行が確認されたといった報道も目にするようになりました。
● なぜインフルエンザにかかると突然高熱が出るのか?
普通の風邪とインフルエンザの大きな違いは、急激に発症する38度以上の高熱と全身症状です。
この発熱は、ウイルスが体内で急増した際、私たちの免疫系が「感染と戦うために体を高温にしてウイルスを抑え込もうとする防御反応」です。
体内で免疫細胞が「サイトカイン」と呼ばれる物質を放出し、脳の体温調節中枢に働きかけることで、強いだるさや関節痛を伴う高熱を引き起こします。
● 軽視は禁物:怖い合併症と併発症
「風邪の重いもの」と考えてしまいがちですが、インフルエンザは特に高齢者やお子様、持病のある方にとって深刻な合併症を引き起こすリスクがあります。
〇 二次性細菌性肺炎(高齢者に多発)
ウイルスによって気道粘膜がダメージを受けると、肺炎球菌などの細菌が肺に侵入しやすくなり、重症化して命に関わることがあります。
〇 インフルエンザ脳症(乳幼児に注意)
主に小児に見られ、急速に意識障害や痙攣(けいれん)を引き起こす非常に重篤な状態です。
〇 心筋炎・既存疾患の悪化
心臓や腎臓、呼吸器疾患(肺気腫や気管支喘息など)の治療中の方は、既往症自体が著しく悪化することがあります。
● ワクチン接種がもたらす「3つのメリット」
発症や重症化を防ぐ最も効果的な手段がワクチン接種です。
① 発症リスクの低下
感染を完全に防ぐわけではありませんが、発症する確率を大幅に下げることができます。
② 重症化や合併症の予防
もし感染しても、高熱が長引くのを防ぎ、肺炎や脳症などの重篤な合併症による入院・死亡リスクを低減します。
③ 集団免疫効果
あなたが接種を受けることで、まだワクチンを打てない乳幼児や、免疫力の低下した高齢者へウイルスを広げない「地域の防波堤」になります。
効果が出始めるまでに接種後約2週間かかり、効果は約5ヶ月間持続します。流行のピークを迎える前の早い時期に接種を完了させることをおすすめします。
当院では10月1日からインフルエンザワクチン接種を開始いたします。
接種の予約はすでに受け付けております。
正しい知識と早めの対策で、この冬も健やかに乗り切りましょう。
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